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作り方12

レーザーカッターのデータの作り方|"切る・彫る"の違いと無料ソフトを初心者向けに解説

レーザーカッターのデータの作り方|"切る・彫る"の違いと無料ソフトを初心者向けに解説

結論:レーザーは「切る」か「彫る」だけ。データはそれに合わせて作る

レーザーカッターを手に入れて、最初にこう詰まる人は多いです。

「機械はあるけど、そもそも“データ”ってどう作るの?」

わたしも同じでした。でも、やることを整理すると、じつはとてもシンプルです。

まず、レーザーでやることは、大きく分けて2つ

  • 切る… 形を切り抜く(クッキーの型みたいに、輪郭にそってカット)
  • 彫る… 表面に文字や模様を焼きつける(ハンコやスタンプみたいに、面を焼く)

※正確にはもう1つ、輪郭を浅い線でなぞる「スコア(線彫り)」もありますが、最初は「切る・彫る」の2つを押さえれば大丈夫です。

だからデータ作りは、「切りたいのか、彫りたいのか」を決めるところから始まります。
作りたい物さえ決まれば、どちらかは自然と決まります。

そして、そのデータは「デザインソフト」——文字や図形をパソコン上で並べる無料ソフト——で作ります。
むずかしそうに聞こえますが、xToolの機械なら純正の無料ソフト「xTool Studio」(パソコン用)ひとつで完結します。絵が描けなくても、文字を1つ置くだけで立派なデータです。

🔰
はじめてさん
絵が描けないし、パソコンも得意じゃないんですが、データって作れますか?
🛠️
管理人
大丈夫。最初は「文字を1つ置く」だけでも立派なデータだよ。無料のxTool Studioがあれば、それだけで始められる。

やることの全体像は、たったこれだけです。

① 「切る」か「彫る」かを決める → ② ソフトでデータを作る → ③ レーザーに送る。 この3つだけ覚えれば大丈夫。この記事では、実機(xTool P2S)の画面つきで、初心者がつまずかない順に説明します。

いちばん大事:切りたいなら「線」、彫りたいなら「画像」

技術的なことは後回しでいいのですが、**ここだけは最初に知っておいてください。**つまずきの原因の大半がこれです。

  • 切りたい(形を抜きたい)… 輪郭を「」で用意する(この線のデータを ベクター と呼びます)
  • 彫りたい(表面に焼きたい)… 写真やイラスト(画像)のままでOK(※文字や線のデータも彫れます)

「切りたいのに、データが線になっていない」——これが初心者あるあるの失敗です。

たとえば「☆マークを切り抜きたい」なら、☆の輪郭線のデータが必要です。
塗りつぶした☆の画像を置いても、機械は「どこを切ればいいの?」が分かりません。

💡

ざっくりの覚え方は「切るなら線、彫るなら絵」。この2つを頭の中で分けておくだけで、データ作りはぐっとラクになります。

ソフトは「xTool Studio」ひとつでOK:初心者こそこれで十分

データは「デザインソフト」で作りますが、初心者のうちは、あれこれ探さなくて大丈夫

結論、初心者こそ、純正ソフトの「xTool Studio」ひとつで十分です。
むしろ、これから始める人にとっては、いちばんカンタンな入口。ここから始めれば、遠回りせずにすみます。

  • 公式サイトから無料でダウンロードできる純正ソフト(別のソフトを買う必要はありません)
  • 文字入れ・図形・画像の読み込みまで、これ1つで完結
  • 作ったデータをそのまま加工に送れる(別のソフトに移す手間がない)
🔰
はじめてさん
高いソフトを買わないと、ちゃんとした物は作れないんじゃ…?
🛠️
管理人
そんなことないよ。最初はxTool Studioだけで十分。名入れプレートもキーホルダーも、これ1つで作れる。「もっと凝りたい」となってから次を考えれば大丈夫。

もっと凝ったデータを作りたくなったときの選択肢も、いちおう挙げておきます。
ただし今すぐ入れる必要はありません。まずはxTool Studioを使い倒すのがおすすめです。

  • Inkscape無料)… 「線(ベクター)」づくりが得意な定番ソフト。凝ったカットデータを作りたくなったら
  • Illustrator(有料)… 本格的にやるなら。プロも使う定番
  • Canva(一部無料)… 簡単な文字ものくらいなら、下地づくりに

xTool Studioの基本操作は、xTool Studioの使い方の記事にまとめています。あわせてどうぞ。

データ形式(ファイルの種類)も「切る・彫る」で覚える

データのファイルには、いくつかの「形式(種類)」があります。ソフトに読み込むときに出てくるので、
ここも、さっきの切る・彫るで分けて覚えると簡単です。

  • 切る用(線)SVG など。線の情報を持った形式(DXF という図面形式も読み込めます)
  • 彫る用(画像)PNGJPG など。ふつうの写真・イラストの形式
⚠️

対応する形式は機種やソフトによって少し違います。「この形式が読み込めない」というときは、ソフトの読み込み対応形式を確認してみてください。迷ったら、切る用はSVG、彫る用はPNGにしておくと通りやすいです。

実際の作り方(やさしい順に3パターン)

では、実際にデータを作ってみます。難しい順ではなく、カンタンな順に3つ紹介します。

(A)文字を入れる — いちばんかんたん

名前・お店の名前・メッセージなど、文字を置くだけでもう立派なデータです。
ソフトの「文字(T)」ボタンで打ち込んで、大きさとフォントを選ぶだけ。

xTool Studioで文字を入力してデータにしている画面。文字を選んで彫刻の設定をしているところ

このとき、その文字を「切る」のか「彫る」のかを選びます(上の画面では「彫刻」を選んでいます)。
ここで、さっきの「切る・彫る」の話が効いてきます。

🔰
はじめてさん
文字だけでも、ちゃんと作品になりますか?
🛠️
管理人
なるよ。名入れのプレートやキーホルダーは、文字が主役。最初の1個は文字だけで十分ちゃんとした物ができるよ。

(B)図形を組み合わせる — 箱・キーホルダーなど

四角・丸などの図形を組み合わせれば、キーホルダーの枠小さな箱のカットデータも作れます。
ソフトに図形ツールがあるので、置いて・サイズを決めて・組み合わせるだけ。

慣れてきたら、テンプレート(ひな形)を使うのも手です。xTool Studioには、そのまま使える作例がたくさん入っています。

xTool Studioのテンプレート一覧。箱や飾りなど、そのまま使える作例が並んでいる

(C)画像・イラストから作る — トレースで線にする

手持ちのイラストやロゴから作りたいときは、画像を読み込みます。
彫るだけなら画像のままでOK。切りたい場合は、ソフトの「トレース(画像を線に変換する機能)」を使って、輪郭を「線」にします。

⚠️

ネットで拾った画像やキャラクターには著作権があります。人の作品を勝手に加工・販売しないよう注意してください。名入れギフトの著作権・商標の注意点は名入れハンドメイドの著作権・商標の記事にまとめています。

作ったデータをレーザーに送る

データができたら、あとはソフトから機械へ送るだけ。
素材を選んで、電力・速度などの設定をして、加工スタートです。

その結果がこちら。透明アクリルに文字を彫刻して、外側の形を切断したものです。1枚の作品の中でも「彫る」と「切る」を組み合わせて使います。

レーザーカッターで作った透明アクリルのプレート。データから実物になったところ

送り方や設定の具体的な数値は、こちらの記事が参考になります。

「自分で作るのは大変…」というとき

正直に言うと、凝ったデータをゼロから作るのは、最初は少し手間です。
そんなときは、すでにあるデータを使うのも立派な方法です。

  • 無料データを使う … ネットには無料で配布されているレーザー用データがたくさんあります。まずはこれで「切る・彫る」を体験するのがおすすめ
  • 有料データを買う … 作りたい物にぴったりのデータを購入する手もあります

無料データの集め方は、レーザー加工の無料データ・フリー素材の集め方に整理しています。

「作る」と「もらう・買う」を組み合わせれば、デザインが苦手でも作品はどんどん作れます。

つまずきFAQ

最後に、データ作りで実際にありがちなつまずきを。

  • 同じ線で2回切れてしまう … 図形が二重に重なっていることが多いです。重複した線を消しましょう
  • 文字がバラバラに切れた … 文字を「切る」に設定すると、1文字ずつ切り抜かれます。つなげたいときは下地(プレート)と一緒に作ります
  • 彫ったら薄かった/切れなかった … これはデータではなく**設定(電力・速度)**の問題。設定の決め方を見直してください
  • 画像が彫れるのに切れない … 画像のままだと「線」がありません。トレースして線に変換しましょう

まとめ:まず「文字1つ」から作ってみよう

レーザーカッターのデータの作り方を整理します。

ステップ やること
①「切る」か「彫る」か決める 作りたい物で決まる。切る=形を抜く(クッキー型)/彫る=表面に焼く(ハンコ)
②ソフトでデータを作る 初心者は純正のxTool Studio(無料)ひとつで十分。切る=線(SVG)/彫る=画像(PNG)
③レーザーに送る 素材を選び、設定して加工

最初の1個は「文字を1つ置くだけ」で大丈夫。まず“切れた・彫れた”を体験するのが、上達への一番の近道です。

ソフトは無料のxTool StudioひとつでOK。苦手なら無料データから始めても大丈夫。
むずかしく考えず、これから始めれば、意外とすんなり作れます。少しずつ「自分で作る」に広げていきましょう。

「そもそも家庭用レーザーで何ができるの?」という全体像は、家庭用レーザー加工機でできること・できないことにまとめています。

#レーザーカッター#データ#作り方

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