xTool Studioの使い方|初めてでも“切って彫れる”までの5ステップを実機で解説

結論:xTool Studioは「5ステップ」だけ覚えれば動く
レーザー加工機を買ったあと、最初にぶつかる壁がこれではないでしょうか。
「機械は届いたけど、ソフトの使い方が分からない…」
わたしもそうでした。でも実際にやってみると、xTool Studio(xToolの現行ソフト)の基本は、たった5ステップの繰り返しです。
①機種をつなぐ → ②デザインを用意する → ③切る/彫るの設定をする → ④位置を合わせる → ⑤送信して加工する。これだけです。
この記事では、実機(xTool P2S)の画面写真つきで、この5ステップを順番に見ていきます。無料で使えて、画面も日本語。難しそうに見えて、慣れれば5分で加工開始まで行けます。
その前に:xTool Studio とは?(旧XCS・Creative Spaceとの関係)
まず名前の整理から。xToolのソフトには呼び方がいくつかあって、ここで混乱する人が多いです。
- xTool Studio … 今の(新しい)ソフト。これから始めるならこちら
- XCS(xTool Creative Space) … 一つ前の(古い)ソフト。更新は終了しています
- 「xToolのソフト」「xToolのアプリ」と検索されるのも、基本はこのどちらかのこと。**この記事で解説するのは、パソコン用の xTool Studio(PCソフト)**です
これから始める人は、迷わず「xTool Studio」を入れれば大丈夫です。
StudioはxTool公式サイトのソフトウェアページから無料でダウンロードできます。
XCS(Creative Space)は役目を終えつつあり、新しい機能や新機種への対応は Studio に移っています(新しい機種は Studio 専用のものも出てきています)。だから今から覚えるなら Studio 一択、というわけです。XCSからの乗り換え方法は、xTool公式の移行案内でも説明されています。
「日本語で使えるの?」という不安もよく聞きます。結論、Studioの画面は日本語で表示されます(この記事の写真も、すべて日本語表示です)。メニューやボタンも日本語なので、英語が苦手でも大丈夫。※テンプレート名など一部が英語のこともありますが、操作に困ることはありません。
それでは、5ステップを順番に見ていきます。
手順①:機種をつなぐ(わたしはUSB接続)
Studioを起動したら、まず加工機とパソコンをつなぎます。「つなぐ」とは、パソコンと機械が通信できる状態にすること。これをしないと、作ったデータを機械に送れません。
つなぎ方はWi-FiとUSBの2通りありますが、わたしはUSBケーブルでつないでいます。機械とパソコンをケーブルでつないだら、Studioの画面で自分の機種を選んで「接続」します(ケーブルを挿すだけで自動でつながるのではなく、ソフト側で一度つなぐ操作が要ります)。無線の設定でつまずくことがなく、いちばん確実だと感じています。
うまくつながると、画面の右上に機種の状態が出て、「空いている(=準備OK)」に変わります。ここまで来れば、加工できる状態です。

つながらないときは、機械の電源が入っているか・ケーブルがしっかり挿さっているか・Studioで機種を選んで接続したかを確認してみてください。USB接続は無線設定がいらないぶん、つまずきにくい方法です(Wi-Fiでもつなげますが、わたしは取り回しがラクなUSBに落ち着きました)。なおWi-Fiで使う場合も、最初の設定のときはUSBでつなぐ必要があります。
手順②:デザインを用意する
次に「何を切る/彫るか」を用意します。方法は大きく3つ。
- 文字を入れる(左の「T」ボタン。名前やお店の名前など)
- 画像を読み込む(手持ちのイラストやロゴ。PNGやSVGなどが使えます)
- 図形を描く(四角・丸などをその場で作る)
「自分でデザインを作るのは難しそう…」という人は、テンプレートから始めるのがおすすめです。ウェディング・こどもの日・父の日など、季節やイベントの作例がたくさん入っていて、選んで少し直すだけで形になります。

手順③:切る/彫るの設定をする
デザインを置いたら、それぞれに「どう加工するか」を決めます。ここがStudioのいちばん大事なところです。
加工の種類は3つ。
- 切断(切る) … 素材を貫通させて切り抜く
- 彫刻(彫る) … 表面を削って絵や文字を出す
- スコア(線彫り) … 輪郭を細い線でなぞる
種類を選ぶと、電源(%)・速度(mm/s)・加工回数などの数値を設定します。素材(例:3mmアクリル)を選べばおすすめの数値(プリセット)が自動で入ります。ただしプリセットはxTool純正の素材が前提です。他社の材料や端材のときは、いきなり本番にせず、端の切れ端で一度試してからが安心です。

基本の考え方は「厚い・硬いものほど、強く(電源↑)・ゆっくり(速度↓)」。彫刻は逆に弱め・速めが目安です。
素材ごとの具体的な数値は、レーザー加工機の設定・パラメータの決め方に実測値でまとめています。プリセットに無い厚みで困ったときは、MDFの4mm厚を自分で決めて切った記事も参考にどうぞ。
P2SなどのCO2機には素材の厚みを自動で測る機能があります。プリセットに無い板でも、厚みを機械が測ってくれるので、ピント(フォーカス)合わせがぐっとラクになります。下の「クイック測定」ボタンから使えます。

手順④:位置を合わせる(P2/P2Sはカメラ、S1はPin-point)
**カメラを積んだ機種(P2・P2Sなど)**で一番ラクになるのが、この位置合わせです。(わたしのP2Sもこの方式です。)
**カメラのボタンを押すと、機械の中を上から撮影して、画面の背景に映してくれます。**素材が置いてある場所がそのまま画面に出るので、その上にデザインを重ねるだけ。「実際にどこに彫られるか」が目で見て分かります。

紙に印刷して位置を測る…といった手間がいりません。素材を置く → カメラで撮る → デザインを乗せる、で位置決め完了です。
機種によって位置合わせの方法は違います。カメラがあるのはP2・P2Sなど。いっぽうS1にはカメラがなく、「Pin-point(ピンポイント)位置合わせ」という別の仕組みです(レーザーヘッドの位置が画面に十字で表示され、それを見ながら合わせます)。狙いはどちらも同じ「思った場所に加工する」ことです。
手順⑤:送信して加工する
位置と設定が決まったら、最後は右下の「プロセス」ボタン。ここで機械にデータを送ります。
送る前に、画面のプレビューで加工位置を最終確認します。素材からはみ出していないか、位置は合っているかをここでチェック。問題なければ、機械側のボタンで加工スタートです。
加工中はそばを離れないでください。特に木材やアクリルの切断は火が出ることがあります。メーカーも「加工中は見守る・しっかり換気する・消火器を用意する」ことを案内しています。煙やにおいの対策はレーザー彫刻の煙・におい対策の記事にまとめています。
加工が終わったら、素材を取り出して完成です。おつかれさまでした。
旧XCS(Creative Space)を使っていた人へ
すでにXCS(Creative Space)を使っていた人が Studio に移ると、画面の見た目が新しくなって戸惑うかもしれません。ただ、やること自体(置く→設定→位置合わせ→送信)は同じです。
- ボタンの位置やデザインは新しくなっていますが、基本の流れは変わりません
- 今後の新機能・新機種対応は Studio 側で進むので、乗り換えておくほうが安心です
- どちらを使えばいいか迷ったら、これから始める人・新しい機種の人は Studio、と覚えておけば大丈夫です
まとめ:やることは「置く・決める・送る」
xTool Studioの使い方を、5ステップで整理します。
| 手順 | やること |
|---|---|
| ①機種をつなぐ | USB(またはWi-Fi)で接続。状態が「空いている」になればOK |
| ②デザインを用意 | 文字・画像・図形、またはテンプレートから |
| ③切る/彫るの設定 | 切断/彫刻/スコアを選び、電源・速度を設定(純正材はプリセット/他材は試し加工) |
| ④位置を合わせる | P2/P2Sはカメラ映像に、S1はPin-pointで位置決め |
| ⑤送信して加工 | 「プロセス」で送信 → 画面のプレビューで位置確認 → 本体ボタンでスタート |
難しく見えても、やっているのは「置く・決める・送る」。最初の1回さえ通せば、あとは同じことの繰り返しです。
まずはテンプレートか文字1つで「切れた・彫れた」を体験してみてください。それが、思い通りに作れるようになる一番の近道です。
- xTool P2Sのレビュー(開封から初加工まで)
- xTool S1を実際に使ったレビュー
- xToolシリーズはどれを選ぶ? 機種の違いを整理
- レーザー加工機の設定・パラメータの決め方
- レーザー加工の無料データ配布サイトまとめ
「そもそも家庭用レーザーで何ができるの?」という全体像は、家庭用レーザー加工機でできること・できないことにまとめています。
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