レーザーで透明アクリルは切れる? ダイオード(S1)で失敗して、CO2(P2S)を買った話

結論:透明アクリルは、ダイオードレーザーだと難しい
「レーザー加工機を買ったら、透明アクリルでキーホルダーやスタンドを作りたい」——そう思っている方は多いと思います。わたしもそうでした。
でも、先に正直な結論をお伝えします。
透明や淡い色のアクリルは、家庭用に多いダイオードレーザーだと、うまく切れないことが多いです。
この記事は、xTool S1(ダイオードレーザー)で透明・淡色アクリルに挑戦して失敗した実体験と、その解決策までを正直にまとめたものです。
S1(ダイオード)で試したら、切れずに「溶けた」

わたしが使っているのは xTool S1 の40Wダイオードレーザーです。これで金色と白色のアクリルを切ろうとしました。
結果は——切れずに、溶けてしまいました。
スパッと断面が出るのを期待していたのに、レーザーが当たった部分が溶けるだけで、板を切り抜くことができません。金色も白色も、どちらも同じ結果でした。
なぜ切れない? ダイオードレーザーの弱点
調べていくうちに分かったのは、これは設定だけの問題ではなく、レーザーの種類による向き不向きだということでした。

[写真メモ]右手前に見える赤いボタンは「緊急停止ボタン」。加工中に「あっ」と思ったとき、これを押せば一発でレーザーを止められるので、火が出るリスクのある切断作業でも安心して使えます。こうした安全装備があるのは、家庭で使ううえで地味に大きなポイントです。
さて、本題のアクリルの話に戻ります。家庭用に多いダイオード(青色)レーザーは、次の理由で透明・淡色アクリルが苦手です。
- 透明アクリル — レーザーの光が透き通ってしまい、エネルギーが素材に吸収されにくい
- 白・金など淡い色 — 光を反射してしまい、これもうまく熱が伝わらない
つまり、レーザーの光が「素材に吸収されて熱に変わる」必要があるのに、透明や淡色だと通り抜けたり反射したりしてしまうということ。わたしが試した金色・白色は、まさにこの苦手な組み合わせだったわけです。
素材ごとの得意・不得意は、xTool S1で使える素材と使い方の記事にもまとめています。
じゃあ、色つき(黒)のアクリルは?
一般的に、黒や濃い色のアクリルは、ダイオードレーザーでも比較的扱いやすいと言われています。濃い色は光をしっかり吸収してくれるからです。透明アクリルをどうしても加工したい場合も、裏面から彫る・専用の塗料を塗るなどの工夫で対応する方法があります。
正直にお伝えすると、わたしはまだ黒や濃い色のアクリルは試せていません。 今回試したのが金色・白色だけだったので、濃い色での結果はこれから検証していきます。試したら、また別の記事で報告します。
なので、「ダイオードのS1でアクリルをやりたい」という方は、まず黒などの濃い色から試すのがおすすめです。
解決策:透明を切りたいなら、CO2レーザー
「どうしても透明アクリルをスパッと切りたい」——そうなると、答えはCO2レーザーです。
CO2レーザーは、ダイオードとは光の性質が違い、透明アクリルにもエネルギーが吸収されるため、きれいに切断・加工できるとされています。アクリル加工を本格的にやりたいなら、CO2レーザー搭載の機種が向いています。
「透明アクリルの雑貨やアクリルスタンドを作って売りたい」
——そんな目標があるなら、最初からCO2レーザーの機種を選ぶ、という判断もアリだと思います。
わたしはCO2レーザーの「P2S」を買いました
そしてここからが、この記事のいちばん正直なところです。
わたしは透明アクリルを諦めきれず、CO2レーザーを搭載した xTool P2S を、実際に購入しました。
⚠️ 正直に書きます。P2Sはまだ使っていません。 なので「P2Sで透明アクリルがきれいに切れた」とは、この記事ではまだ言えません(試してもいないことを書くのは、このブログのポリシーに反するので)。
でも、買った理由ははっきりしています。それは、透明アクリルを切れるようになれば、作れる商品の幅が一気に広がるからです。S1のスピードや性能に不満があるわけではなく、「S1では扱えない素材」をカバーするための追加投資、という位置づけです。
実際にP2Sで透明アクリルを試したら、結果はまた別の記事で正直に報告します。楽しみにしていてください。
まとめ:アクリルは「色」と「レーザーの種類」で決まる
| 状況 | 向いているレーザー |
|---|---|
| 黒・濃い色のアクリルを加工したい | ダイオード(S1など)でも比較的OK |
| 透明・淡色のアクリルを切りたい | CO2レーザー(P2Sなど)が向く |
| これからアクリル中心でやりたい | 最初からCO2搭載機を検討 |
透明アクリルが切れなかったのは、わたしの設定の問題もあったかもしれませんが、そもそもダイオードレーザーには苦手な素材だった、というのが大きな学びでした。
「どのレーザーが自分の作りたいものに合うか」は、機種選びでいちばん大事なところです。S1やP2Sを含めた選び方は、xToolの機種比較の記事とxTool S1レビューにまとめているので、アクリル加工を考えている方はあわせて読んでみてください。
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