レーザー加工機の副業は儲かる? ハンドメイド販売を実際にやって分かったリアルな話

結論:レーザー副業は「やり方次第」で儲かる
レーザー加工機を買おうか迷っている方の多くが、心のどこかでこう思っていると思います。
「これ、副業になるんじゃない? ハンドメイドで売れば儲かるのかな?」
実際にレーザー加工機で物を作って売ってきた経験から、正直にお答えします。
レーザー加工機の副業は、やり方次第で儲かります。ただし「置けば勝手に儲かる」ものではありません。
先に、この記事の要点だけ言ってしまいます。いずれもわたし自身が作って売ってきた範囲での実感で、市場全体の統計ではありません。
- わたしの販売経験では、1個1,500〜3,500円あたりがいちばん売れやすい。数百円の安売りは手間のわりに残らなかった
- 売れやすかったのは「子ども関係」と「記念日関係」の名入れ
- 稼ぎの現実は、まず月に数千円〜数万円から(わたしの実感)。「〇か月で月〇万円」の話は疑っていい
- 初期投資の大半は加工機本体。ここの選択が副業の向き不向きをそのまま決める
この記事では、きれいごと抜きで「実際のところどうなのか」をお伝えします。
レーザー副業、まず何が必要?(加工機・場所・道具)
「やってみたい」と思ったとき、最初の疑問はこれですよね。
「そもそも、何を用意すればいいの?」
必要なものは、実はそんなに多くありません。大きく3つです。
- ① レーザー加工機(本体) — これが主役。何を作るかで選ぶ機種が変わります
- ② 置く場所と換気 — 煙とにおいが出るので、換気できる小スペースが要ります
- ③ 材料と仕上げ道具 — 木材・アクリルなどの素材、マスキングテープ、ヤニ取り用のクロスなど
副業の初期投資でいちばん大きいのは、加工機本体です。だからこそ「どの機種を選ぶか」が、そのまま副業の成否を左右します。
初期費用は、ざっくりいくら?
いちばん気になるところだと思うので、目安を書いておきます。わたしが使っている2台の販売ページを2026年8月に確認した時点では、本体は20万円台後半〜60万円台でした。これに換気の準備が1万円ほど、材料費が数千円から、という感覚です。
ただし価格は機種・キットの構成・セールによって大きく変わります。実際、同じ機種でも数か月で数万円動くことがありました。最新の価格は必ず公式サイトや販売ページでご確認ください。
安い買い物ではありません。だからこそ「作りたい物に合っているか」で選ぶのが、いちばんの節約になります。
どの機種を選ぶかは、目的別にこちらが参考になります。
- 家庭用レーザー加工機の選び方 — 初心者が見るべきポイント
- xToolはどれを選ぶ? — 機種ごとの違いを比較
- xTool S1のレビュー — 木の名入れが中心ならこれ
- xTool P2Sのレビュー — 透明アクリルも切りたいならこれ
- ランニングコストの実費 — 本体を買ったあと、毎月いくらかかるか
見落としがちなのが換気。加工中は煙とにおいが出るので、自宅でやるなら換気の準備は必須です。対策は煙・におい対策の記事にまとめています。
レーザー加工で「売れやすい物」は、ずばり名入れ

まず、わたしの実感でいちばん売れやすいのは「名入れ」のものです。
- キーホルダー・タグ・プレートなどに、名前やオリジナルの文字を入れる
- 名前が入ると「世界にひとつ=自分だけの物」になる
- だから、ほかの量産品にはない価値が生まれて、売れやすい
「名入れ」は、レーザー加工がいちばん得意で、いちばん喜ばれるジャンルだと思います。
特に売れるのは「子ども関係」と「記念日関係」
名入れの中でも、わたしの実感で特に反応がいいのは、この2ジャンルです。
- 子ども関係 — お子さんの名前入りグッズ(名前プレート、キーホルダー、お誕生日の飾りなど)。「わが子だけの物」は、親にとって特別です
- 記念日関係 — 出産祝い・誕生日・結婚・退職など、「その日・その人」のための贈り物。名入れと相性が抜群です
「大切な人へのギフト」になる物は、多少値段が高くても選ばれます。
「儲かるか」は、オリジナリティで決まる
では肝心の「儲かるのか」。これは——やり方次第、というのが正直な答えです。
どこにでもある物を作ると、結局は価格競争になって薄利になります。でも、オリジナリティのある物は、高単価でも売れます。
「これ、ここでしか買えない」と思ってもらえるデザインや切り口を作れるかどうか。ここが「儲かる人」と「そうでない人」の分かれ目だと感じています。
いちばん儲からないのは「安売り」
ここで、儲からない人がやりがちな失敗を1つだけお伝えします。それは——売れないからと、値段を下げることです。
レーザー加工の作品は、1個作るのにそれなりの手間と時間がかかります。デザイン、加工、ヤニ取り、梱包……。値段を下げても、この手間は1ミリも減りません。
つまり安売りは、売上を増やしているようで、実は「自分の時給」を下げているだけなのです。
わたしがいつも自分に言い聞かせているのは、この一言です。
「自分の時間は、タダじゃない」
安くしないと売れない物なら、値段ではなく中身(デザイン・オリジナリティ)を見直す。安売りで消耗するのではなく、「この値段でも欲しい」と思ってもらえる物を作る。これが、長く儲け続けるための考え方です。
正直に言うと、大変なこともある

きれいな面だけでなく、大変なところも正直に書きます。
- 仕上げの手間 — とくに木製品は、加工後のヤニ取りなどの仕上げが必要で、これが地味に大変
- 梱包・発送 — 売れたあとの梱包や発送作業も、数が増えると時間を取られる
- 材料の安定調達 — 同じ材料を、定期的に・同じ品質で仕入れ続けるルートを確保しておく必要がある
意外と見落としがちなのが「材料の調達」。気に入った素材が次に買えないと、同じ商品を作り続けられません。売れ筋ができたら、安定して仕入れられる場所を早めに見つけておくと安心です。
ヤニ取りなどの仕上げのコツは、焦げ・ヤニ汚れを防ぐ方法の記事も参考にしてみてください。
どこで売る? メルカリ・minne・Creemaの使い分け
「作った物をどこで売るか」も、よく聞かれます。わたしの実感での使い分けはこんな感じです。
- メルカリ — とにかくユーザーが多いので、いちばん売れやすい。まず最初に出すならここ
- minne(ミンネ)・Creema(クリーマ) — ハンドメイド専門のマーケット。時間をかけてコツコツ積み上げると、メルカリより売れるようになることもある
minne・Creemaは「目が肥えた人」が多い印象で、いい物はちゃんと評価してもらえると感じます。
最初はユーザーの多いメルカリで反応を見て、慣れてきたらminne・Creemaでブランドを育てる——という流れがおすすめです。それぞれの販売サイトの詳しい比較は、ハンドメイドはどこで売るのがいい?の記事にまとめています。
儲けるための、たったひとつのコツ
最後に、いちばん大事なことを。
「儲けるためのコツは?」と聞かれたら、わたしの答えはシンプルです。
儲けるために何より大事なのは、続けること。最初から爆発的に売れることは、まずありません。
作って、出して、反応を見て、改善して、また作る。これを地道に積み重ねた人だけが、少しずつ「売れる作家」になっていきます。すぐに結果が出なくても、やめなければ前に進めます。
こんな人におすすめ/向かない人
向いている人:ものづくりが好きで、コツコツ続けられる人/自分なりのオリジナリティを出すのが楽しい人。手間も「制作の一部」として楽しめるなら、副業として育てていけます。
逆に、「ラクして短期間でガッツリ稼ぎたい」という方には、正直おすすめしません。レーザー副業は、地道な積み重ねの世界だからです。でも「好きなものづくりで、少しずつ収入になったらうれしい」という人には、これ以上ない副業だと思います。
いくら稼げる? 始める前に知っておきたいお金の話
正直にお答えすると、最初から大きく稼げるものではありません。
- はじめは、月に数千円〜数万円のレベルからスタートするのが現実的
- 売上がそのまま利益ではない — 材料費・販売手数料・送料を引いた「手残り」で考える
- 加工機の代金を回収するのにも、数か月〜それ以上かかると見ておくと安心
商品1個あたりの値段の感覚も、少しお伝えします。わたしの実感では、名入れ雑貨などは1個あたり1,500円〜3,500円くらいの価格帯が、いちばん売れやすいと感じています。
数百円の物は「安いから売れる」ように見えて、手間のわりに手残りが少なく、続けるのがしんどくなります。逆に、この価格帯なら「大切な人へのギフト」として選ばれやすく、作り手の手間もちゃんと報われます。前の章で書いた「安売りしない」という話とも、つながってくるところです。
「〇か月で月〇万円」のような甘い話は、いったん疑うくらいがちょうどいいです。地道に積み上げた人が、少しずつ手残りを増やしていく——それがリアルな姿です。
副業の収入が一定額を超えると、確定申告が必要になる場合があります。金額の基準や手続きは状況で変わるので、気になる方は国税庁の公式情報などで確認を。また、売る作品は「他人のキャラクター・ロゴを使わない」が大前提です(詳しくは名入れギフトの著作権・商標の記事)。
お金の面でも、結局たどり着く結論は同じ。すぐに大きく、ではなく、コツコツ長く。これが副業として続けるいちばんの近道です。
まとめ:儲かるかは「続けられるか」で決まる
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 売れやすい物 | 名入れ(特に子ども関係・記念日関係のギフト) |
| 売れ筋の価格帯 | 1個 1,500〜3,500円くらい |
| 儲かる条件 | オリジナリティ → 高単価で売れる |
| いちばんの失敗 | 安売り(自分の時給を下げるだけ) |
| 大変なこと | 仕上げ・梱包発送・材料の安定調達 |
| 売る場所 | まずメルカリ → 慣れたらminne・Creema |
| 最大のコツ | とにかく継続 |
レーザー加工機の副業は、「置けば儲かる」魔法ではありません。でも、好きなものづくりを、コツコツ続けられる人にとっては、ちゃんと副収入になっていく世界です。
まずは1個、名前を入れた物を作って、売ってみるところから。その小さな一歩が、副業の始まりになります。機材選びで迷っている方は、家庭用レーザー加工機の選び方の記事もあわせてどうぞ。
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